私がジュニアを教えるようになった理由

石場の独り言
私がジュニアを始めた理由は、強い選手を育てたいと考えた訳ではありません。
今から15年前頃、ゆとり教育のせいか学校では競争がなくなり、土曜日は休みになり、上下関係が崩壊し、何でも平等という不平等教育がなされ、道徳はなくなり、先生の威厳は失墜し学級崩壊が当たり前になり、言葉も崩壊しヤバイの一言ですまされた。
いじめで友達を平気で追い込み自殺者が増え、小学生による殺人まで起こってしまった。
このままでは子供達の未来も日本の未来も崩壊してしまう。
私に出来る事は、バドミントンというスポーツを通じて人としての本当の優しさ、強さ、労り、助け合いなど、人として心を育て、身体を鍛え、自殺する子が出ないよに、いじめをしない子に、いじめられたとしても強く耐え抜く子に、素晴らしい本物の仲間を作らせ人生を力強くて生き抜いて欲しいと願い、一人でも救えたらいいなとジュニアを15年前に立ち上げました。
15年間でクラブに関わった子供達は数百人になりますが、何人に伝えられたかは
わかりません。一人でも理解し人としての美しい心を身に着けてくれていたら嬉しいなと思っています。
その子達がやがて大人になり親になって我が子に正しい教育、躾が出来たらいいなと思っています。
私のジュニアクラブには学習障害、コミュニケーション障害、その他の障害を持った子が何人もいます。
親は我が子にどうにか成長して欲しいと門を叩いてきます。その子達も自立して生きていかなければなりません、だからその子達もこのクラブを通じて沢山のことを学び、仲間を作り世の中を力強く生きて行って欲しいと願っています。
強いチームを作るなら、障害を持った子はお荷物ですが、私は在籍している子供達にるとっても、世の中には色んな子がいる事を知る事が必要であり、そしてそんな子達と共に助け合いながらやっていく事を学ぶ良い機会であるとも思っています。
強くなれるこ子には、その子にあったプログラムを用意すれば、莉子のようにもなれるので強くなれないこともないし、逆に言えば精神を鍛えた方がより強くなると信じています。
毎日、全国各地で沢山のジュニアの指導者の方々が、子供達の身体を鍛え、心を鍛え、人としてその子が素晴らしい人生を送れるような指導をして頂いている事に感謝しています。限られた時間の中で、お忙しい中で時間をさいて、ボランティアに近い形で尽力頂いている人もおられ本当に心から敬意を評します。
子供達には人としての心得を身に着けた上で、強くなり活躍して欲しいと願っています。そうでなければ本当の意味での価値が無いと思っています。
日体の監督時代は、選手には勝っても負けても観ている人が試合を見て感動するような試合をしろ!と言い続けてきました。
スポーツは人を磨く育てる為にあるのだと思っています。

2020年10月01日