叱られるべき事、褒められるべきこと

石場の独り言
叱られるべき事と褒められるべき事
わたしが叱る時は、いい加減な時、ふざけた時、人を馬鹿にした時、意地悪した時、ズルをした時、約束を守らない時です。
褒める時は、勇敢にチャレンジした時はもちろんのこと、他にも沢山褒める時はありますが、バドミントンにおいてミスした時、試合で負けた時に叱る事はありません。
何故なら、子供達は試合のその瞬間に何を打つか必死に考えて決断して打ってるけどミスをしているんです、勇気を持って決断し実行した事を叱ってしまうと、その子は2度と自分で勇敢に決断することができなくなります。ミスを叱ると、自分の決断を否定されたことになるのです。
例えば、スマッシュをミスすると、なんでスマッシュを打つんだと怒鳴られる、同じような展開で、さっきはスマッシュで怒鳴られたから、ドロップにしようと打ったら、なんでスマッシュを打たないんだと怒鳴られる。
こうなったら次に何打てば良いのか分からなくなる?そしてまた同じ展開になった時、悩んでしまって中途半端になると、なんで思い切って行かないんだとまた怒鳴られる。
間違っていたとしてもミスをしたとしても、自分で決断した事は褒められるべき事なんです。
結局、怒鳴る人の考え方のようにしないから怒鳴られることが多かったりします。
ミスしていなければ恐らく怒鳴られなかった、と言うこともありますね!
試合をしているのはその子であって、コーチでも親でもない。その子の決断、判断を信じるしか無いのです。試合の時にその瞬間に何を打つのか、その子が決めたのだからミスをしても怒鳴ったり叱ったりしてはダメだと思ってます。
もし、判断が間違っているのなら、それは練習の時にしっかり指導の中で伝えておくべきだと思っています。
私はミスした時には、それも選択も良かったけど、こっちの方がもっと良かったと思うよ!と言います。決断した選択は認めた上で、もっと最善な事があるのならそれを伝えます。最善が無い時は、いいよ、大丈夫、と声をかけます。
負けた時は、ダメなところが分かってよかったね!初めての試合だったりした時は、勇気を持って試合に出たこと自体が素晴らしいし、最後までやりきったことは素晴らしかったと伝えます。負けても褒められたら、またチャレンようと思えるが、勇気を持ってチャレンジしたのに叱られたら、2度とチャレンジする事は無くなるでしょう!
弱気で負けたりした時は説教します、自分に負けたのですから、普段の練習の時にダメなところがこうなるのだと!
そして、コーチや親の顔をいちいち見る子がいます、これは家庭環境が大きく影響していると思いますが、自分の選択が間違っていなかったか?確認したくて顔を見る子がいます、怒られるのではないか心配したり、ミスすると怒られるんじゃないか心配なのでしょう。この状態はプレーに集中してなくて、コーチや親の事が気になっています。これでは勝てるものも勝てません。
わたしはこの子には普段からこっちを見るな、試合に集中しろ、プレーに集中しろ、ラリーに集中しろと指導しています。試合の時は相手から目を話すなと伝えています。
指導者も親も我が子が決断のできる子、勇敢に行動できる子、果敢にチャレンジできる子、自信を持って行動できる子、プレーに集中して没頭出来るようになって欲しいと願っています。
子供がチャレンジした事は間違っても失敗しても絶対に叱ってはいけません!
叱る時は、不真面目で失敗した時、ふざけて失敗した時、いい加減な気持ちで失敗した時はしっかり叱るべきです。
真剣に本気でやったのならば、負けても失敗しても叱ってはダメだと思っています。
その判断がなかなか難しいですが、本気だったか?ふざけてたのか?見抜かないとなりませんね!結果で叱ってはダメです!
私は日体時代、勝っても叱った事は沢山あります。結果も大事ですが内容が何より大事だと思っています。
あくまで石場の個人的な考え方なのでありからず、最後まで読んで頂き感謝します。

2020年10月01日